こんにちは。
海外旅行で飛行機にスーツケースを預ける際、鍵は掛けても良いかどうか悩みますよね。
今回は、現役で旅行会社に勤務しているわたしが
- 海外旅行でスーツケースに鍵を掛けるべきかどうか?
- TSAロックなら大丈夫?
といった、みなさんの「海外旅行でスーツケースに鍵について」に関する疑問に、詳しくお応えしてゆきます!
Contents
スーツケースの鍵を掛けてもいい国、いけない国
実はスーツケースの鍵を掛けてはいけない国はアメリカだけなんです。
航空会社のHPでも、アメリカ行きや乗り継ぎフライトでは「預ける手荷物には施錠しない」とのインフォメーションがあります。
そうなんです。
アジアやヨーロッパ行きのフライトでは、鍵を掛けても問題ありません。
むしろセキュリティーのため必ず鍵をかけましょう。
では、なぜアメリカだけが鍵を掛けないほうが良いのでしょうか?
TSAロックとは?
9.11のテロ以降、世界中で荷物の保安検査が大変厳しくなりました。中でもアメリカでは当局職員が不審な荷物と判断した場合、持ち主の許可なしで中身を開ける検査が行われています。
鍵が掛かっている場合は壊して開ける事も合法になっていて、破損した場合、その修理や買い替え費用は持ち主の負担となる悲しい事例が多発しました。
そんな被害を無くす為に作られたのがTSAロックです。
TSA(Transportation Security Administration)はアメリカ運輸保安局が認めた鍵のことで、検査が必要な場合でも当局職員が合鍵を持っているので、TSAの場合に限りスーツケースに鍵を掛けてもOKになりました。
目印はこんなマーク↓、今売っているスーツケースのほとんどで標準装備になっています。
TSAでも鍵はかけたら駄目!?
そんな優れもののTSAロックですが、2020年現在、航空会社からは「TSAであってもアメリカ行きのフライトでは鍵を掛けないように」とのアナウンスがされています。
米国の各空港を出発または、乗り継ぎされるお客様がお預けになる手荷物については、「預ける手荷物には施錠しない」ことが求められております。検査結果、不審物反応等が認められる場合、当局係員による中身の検査が行われることがございます。
また施錠されている手荷物は、状況によっては当局判断により手荷物所有者、航空会社への告知なしに鍵を壊して検査される場合もございますのでご留意ください。
理由は当局職員がTSAの合鍵を持っていない事が多く、検査に引っかかった場合無理やりスーツケースを開ける事例があるからとの事。
なんだか納得いきませんが、壊されては元も子もないので鍵は掛けないようにしましょう。
スーツケースに鍵を掛けない場合の注意は?
スーツケースに鍵を掛けない場合の注意すべきことはこの2つ。
貴重品をスーツケースに入れない
私も実際、勝手に中身を開けられた事があり、その時はせっかく買ったお土産が係員?に取られてしまいました。故意か検査目的かはわかりませんが、誰が触るかわからないって事を念頭に、取られて困るような貴重品はスーツケースではなく必ず手荷物にしています。
ちなみに、たとえ鍵を掛けていたとしてもプロにかかれば簡単に開けられてしまうので、スーツケースの中なら大丈夫と思わない気持ちが大切かもしれません。
スーツケースベルトを巻く
海外の空港ではあなたの想像以上に、ぞんざいに荷物が扱われています。
↓↓証拠映像がこちら(笑)
投げおいた衝撃でロックが外れて中身が・・・
なんてことにならない様、スーツケースベルトはしっかり巻きましょう。
最近は十字型のベルトも流行っているみたいですね。
また、TSA検査をうけたのかどうかがわかるこんなベルトもあります。
スーツケースに鍵を掛けるかどうかのまとめ
アメリカにゆくフライトはたとえTSAロックだとしても、鍵は掛けてはいけません。
逆にアメリカ以外であれば鍵を掛けましょう。
パスポートはもちろん現金やカード、カメラなどの貴重品をスーツケースには入れないように注意して荷造りしましょう(^^)
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、良い旅にいってらっしゃい(^O^)/