あなたは、仕事をしていると、取引先から無理難題を言われたり、会社からの横暴な指示に従ったりした経験はありませんか?
「嫌なら別に良いよ、他を当たるから」と言われても、断る事も出来ず搾取されるしかない状況は、精神的につらいですよね?
私もどうすればこの搾取から逃げる事が出来るのか、自問自答する中で、古賀洋吉さんのブログに巡り合いました。
愛の日記〜from Silicon Valley 【搾取されないためには選択肢を増やすしかない】
10年前に記事にも関らず、とても共感と勉強をさせて頂きました。
今回はこちらのブログをご参考にさせて頂き、搾取からの脱却についてご紹介します。
自由とは選択肢を握っている状況
搾取から逃げる為に必要なもの。
それは「自分が選べる選択肢を増やす」しか方法はありません。
搾取とは相手から奪われる、絞り取られるといった意味です。
搾取
しぼり取ること。特に、資本家・地主等が、労働者・農民等の労働に対し、それに価するだけの支払いをせず、利益をわがものにすること。
引用:google
別の言い方をすると「相手にNOと言う自由を与えない状況」とも言えます。
だってそうでしょ?嫌なら断ればいいじゃないですか。
でも、大多数のサラリーマンは断る事が出来ず、自分を殺して受け入れるしかありません。
ではなぜ、相手に対してそこまで圧倒的な不利な状況に追い込まれてしまうのか?
そのキーワードの「選択肢」について掘り下げてゆきます。
搾取がまかり通る理由
理由は簡単。
「選択肢のある方が主導権を握っている」からです。
搾取の具体例
- 無理な納期を押し付けてくる取引先
- 自分の要領の悪さ棚に上げ、尻拭いを押し付けてくる相手担当者
- 業務だからと、残業や休日出勤を要求してくる会社
- 行きたくもないのに参加し、愚痴を聞くだけの上司の飲み会
これらの横暴に対して、なぜ断る事が出来ないのでしょうか?
それは「そこに依存しなければ生きてゆく方法がない」からです。
そして、その要求に従って従順従ったとしても、相手は笑顔で搾取を続けてきます。
なぜブラック企業が存在するのか?
ご参考にさせて頂いたブログでこんな記載があります。
ブラック企業が成立するのは、企業が悪である時ではない。企業は社員の交渉力に応じて自然な反応をしているだけだ。社員がブラックなほどに選択肢がない時にのみ、ブラック企業は成立する。搾取しても、どうせ社員はいいなりで、やめないからである。
つまり悪いのは「搾取する側ではなく、搾取されるレベルでしかない自分」だという事です。
どんなに無理難題を言ったとしても、相手はやめる選択肢を持っていない(=持てない)という事を見透かしている中でのみ、搾取は起きます。
あなたに、必要なだけの知識・スキル・経験・人脈があれば、ブラック企業なんてさっさと辞めちゃうでしょう。
「やりがい搾取」なんかも、この典型パターンですよね。
(関連)>>好きなことを仕事にするのは難しい?【失敗しないマインドとは?】
選択肢が立場を決めていた
お客さんの方が立場が強いと思い込んでいた事は、実は選択肢の数が立場を決めています。
例えば、あなたがある旅館の営業をしているとしましょう。
その場合、お客さんとなる旅行会社の企画担当者にセールスに行きます。
すると、同じような旅館は他にもたくさんあるので「どうか、ウチの旅館をそちらの宿泊プランに加えて下さい」とお願いすることになります。
でも「拘りのコンセプト」が成功して、いつも大人気で満室の旅館だったとしましょう。
すると今度は逆に、旅行会社の企画担当者がわざわざあなたの旅館に出向いてきます。そして「どうか販売する企画に旅館を入れさせて頂けないでしょうか?」とお願いされることになりなります。
このように「お願いされる側」は、いつも「あなた以外でも自由に選択肢がある」という立場にのみ存在しています。
なので、搾取からの解決策は、選択を増やすしかありません。
選択肢をふやすためには?
じゃあ、選択肢の数は何で決まり、どうやって増やしてゆくべきか?
もし、あなたが今「選択肢が無く搾取されまくっている状況」にいるなら、なぜそうなってしまったのでしょうか?
それは「これまで自分が下してきた様々な決定が、間違ってきたから」です。
ならば、そこから抜け出すには、今から正しい決定を行い、選択肢を増やしてゆくしかありません。
選択肢を増やすため必要なものは?
- 問題意識をもつ(依存体質からの脱却)
- 思考停止せず「自分で考える」(紙に書き出す)
- 一つ一つの決定を大切にする(すべてに意味がある)
- 自分が出来る事を広げてゆく(いきなり大きな事はNG)
急に今の状況は変わらないかもしれません。
でも、少しずつ思考を変えてゆく事で、行動が変わり、人生が変わります。
誰にも搾取されない人生を目指して、選択肢を増やしてゆきましょう。