こんにちは、こうじです。
海外旅行の計画をする際、気にかける事の中の一つに時差がありますね。
時差を調べるとサマータイムって言葉を良く見かけますが、私達日本人には馴染みの少ない為
イマイチどんな制度なのか判らない方も多いのでは。
今回はそんなサマータイムについてご紹介したいと思います。
サマータイムとは?
夏場のヨーロッパに訪れた際「朝早くから夜まで1日中明るい」なんて経験はありませんか?
理由は緯度の高さからくる日照時間の長さですが、せっかく明るい時間が長いのなら、有効に時間を活用しよう!って考えからスタートしたのが「サマータイム(夏時間)」です。
具体的には主に3月〜10月の夏場の間だけ、時計の針を1時間進める制度です。
つまり、朝の始まりを1時間前倒しする事で1日の動き出しを早くしようという訳です。
アメリカではサマータイムの事を、デイライト・セービング・タイム(DST)と呼ばれています。直訳すると「日当たりを節約する時間」とも言え、日照時間を大切にする為の発想という事がよくわかりますね。
では、実際にどんな制度なのか見てみましょう。
どんな国で導入されている
歴史的には意外と浅く、最初の導入は1916年にドイツとイギリスがそれぞれ採用したのが始まりです。現在では約60カ国と世界の1/3で導入されています。
上の地図を見ると赤道から遠い国=夏場の日照時間が長い国ほど多く導入されているのがよくわかります。
ちなみにサマータイムの実施時期は国によって決められていてマチマチです。
ここでは代表的な国や地域をご紹介します。
ヨーロッパ各国(一部を除く)
- 開始:3月の最終日曜日の午前1時
- 終了:10月の最終日曜日の午前1時
アメリア・カナダ(一部を除く)
- 開始:3月の第二日曜日の午前2時
- 終了:11月の第一日曜日の午前2時
オーストラリア(州によって導入を決めている)
- 開始:10月の最終日曜日の午前2時
- 終了:翌年3月の最終日曜日の午前2時
サマータイムはアメリカやオーストラリアなど、州によって導入の有無を決めている国もあります。国内移動でも州を跨ぐと時間が変わってしまうなんて、住んでいる人は色々と大変そうですね。
サマータイムのメリット・デメリット
では、サマータイムを導入する事で得られるメリットとはなんでしょうか?
・明るい時間の有効活用
朝早く明るくなる夏場に1時間活動を早める事で、1日の日照時間を有効活用できます。
また明るい時間の内に仕事が終わる事で、アフターファイブの時間が充実します。
・エコロジー
涼しい朝に動き出す事や明るいに仕事を終えられる事で、冷房や照明などの光熱費の削減が 考えられます。また家庭でも就寝時間が早くなる事で、夜の電気代も節約出来ます。
・経済効果
就業後にも充分な時間があるので、家族で過ごせる時間が増え個人消費が拡大します。
また、外食やショッピングも活発になり経済活動が生まれます。
・犯罪防止
明るい時間に帰宅する事で、暗い夜道で心配な犯罪の抑制効果があります。
逆にデメリットはなんでしょう。
・時間設定の変更の面倒さ
サマータイムの切り替え時期に、1時間時計を動かす事による作業と手間がかかります。
個人の時計程度であれば簡単ですが、公共機関や会社など国(街)中の時計の、針と時間の
流れをかえる事によるエネルギーは膨大です。
・時間外労働や睡眠時間
1時間早くなっても、仕事の終了はこれまで通り夜遅くまででは、単純に労働時間が増える
だけです。また、就寝時間が遅いままでは睡眠が削られるてしまいます。
スマホやPCの時計の切り替えは自動?
サマータイムの入れ替わりの時期をまたいで旅行する際は特に注意が必要です。
一晩寝ているうちに、昨日までと1時間時差が発生する訳です。飛行機の出発時間やツアーの集合時間に遅れない様、切り替えの日にしっかりと時計の針を変えましょう。
最近ではスマホを時計や目覚ましにしている方も多いと思われます。
以下、切り替え方法をご紹介します。
iPhoneの場合
位置情報サービスが自動的に時間を変えてくれるので、手動で何かする必要はありません。
ただし、WiFiもしくはデータローミングでの通信をして電波を拾わなければいけません。
設定→一般→日付と時計で以下になっているかを確認しましょう。
パソコンの場合
最近のPCの場合、インターネットに接続すれば自動的にその国の時間に設定されます。
パソコンに内蔵された時計が、その国がどの時間帯をあるのかを検知し自動的に変わります。
腕時計の場合
腕時計は自動で設定出来るものと、手動でしなければいけないものがあります。
電波時計と呼ばれる機能がある時計であれば、その国の電波を感知して自動的に時間を設定してくれます。サマータイム期間にも対応している物がほとんどですが、切り替えの瞬間に変わらない事も多いので注意が必要です。
まとめ
日本人には馴染みの少ないサマータイム。
どんな理由で導入されているのか知らない方も多いですが、欧米を旅行する際には理解しておくべき知識です。
夜遅くまで明るい街を見ていると不思議な気持ちになりますが、そんなサマータイムの雰囲気を楽しむ旅にしたいですね!
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました!(^o^)丿