こんにちは。
飛行機で目的地に向かう際、直行便であれば迷わず簡単ですが
途中で乗り継いだり、経由便であったりする場合、知らない海外の空港だと
不安が多いですよね。実は乗り継ぎには大きく分けて2種類あります。
今回はその違いを確認したいと思います。
トランジットとトランスファーの違い
乗り継ぎには以下の2種類のパターンがあります。
①経由便=トランジット(Transit)
②乗り継ぎ=トランスファー(Transfer)
両者の違いは、「同じ飛行機(機材)、便名で最終目的地まで行くのかどうか?」です。
トランジットとは
目的国に向かう際に、途中の経由地(国)に着陸して、そこからの乗客の搭乗と
燃料や機内食の補給、機内整備・清掃などを行った後に、再出発する事です。
例えば日本から香港にゆく際に、途中台北を経由するフライトなどがこれに当たります。
通常は経由地に30分〜1時間程度の滞在で、乗客はそのまま機内で待つ場合と、一旦機外に
降りて、トランジットルームで待つ場合があります。
この際に経由地での入国審査は不要です。また、出発地で預けた荷物は、経由地で受け取る
ことなく、最終目的地まで運ばれます。
トランスファーとは
目的地に向かう際に、途中の経由地(国)で降りて、別のフライトに乗り換える事です。
乗客は飛行機を乗り換えて、違う飛行機で目的地に向かいます。
例えば日本からバンコク経由でミャンマーにゆく場合や、中部空港から成田経由でアメリカに
向かうフライトなどがこれに当たります。
この場合も入国審査は不要(※1)ですが、乗り継ぎに必要な最低時間について
各空港が定める「ミニマム・コネクティング・タイム」があり、定められた時間未満の
チケットは作ることが出来ません。
また、乗り継ぎ時間が長い場合は、一旦経由地に入国する事も可能です。
このように24時間以上滞在する事をストップオーバーと言います。
同じ航空会社やアライアンスのある航空会社間での乗り継ぎの場合、荷物は経由地で
受け取る事無く、出発地から目的地まで運ばれますが、航空会社が変わる場合には
ターミナルが異なる場合もあり、充分な時間の余裕が必要です。
(※1)アメリカを経由して第三国に向かう場合には、アメリカへの入国が必要
トランジットの流れはこんな感じ
基本的な実際の流れは以下の通りです。
1、経由地に到着、飛行機から降りる
乗客は一旦飛行機の外に出させる場合がほとんどです。
理由として、機内清掃や乗客を乗せての燃料補給が出来ない決まりなどがある様です。
座席の上の棚に荷物を置いたままでも構いませんが、貴重品は必ず持ちましょう。
2、トランジットルームへ向かう
経由地でそのまま降りる(入国に向かう)人とトランジットの人で、途中で通路が別れています。普通スタッフが目的地の書いた紙を持っているので、迷うことは少ないですが、入国審査に進んでしまわない様に注意しましょう。
3、呼び出しがかかるまで待機
トランジットカードを受け取り、手荷物の検査を受けて待合室に入ります。この待合室は
出国後の出発ロビーと同じ場合がほとんどなので、免税店でのお買い物も出来ます。
4、再搭乗
搭乗呼び出しがあり、乗ってきた飛行機に再搭乗します。トランジットカードとパスポート、航空券を見せて機内に進みます。座席番号はかわりません。
ちなみに到着後、飛行機に搭乗したまま出発を待つ場合もありますが、その場合は出発まで
座席で待つのみです。
トランスファーの流れはこんな感じ
経由地で航空会社が変わる場合や、ストップオーバーする場合など幾つかのパターンがありますが、基本的な流れは以下となります。
1、乗り継ぎ空港に到着、飛行機から降りる
飛行機が変わるので、荷物はすべて持って降ります。
2、トランスファーゲートに向かう
「Transfer」の表示に従い進みます。到着階から出発階に移動出来る「トランスファーゲード」があるので、そこで手荷物検査を行い、出発フロアへ進みましょう。
この際、間違って入国審査(Immigration)に向かわない様に注意が必要です。
3、航空会社のトランスファーカウンターに向かう
同じ航空会社(アライアンスのある航空会社)の場合、出発地で目的地までの搭乗券が発券される事もありますが、時間がある場合や異なる航空会社の場合は、経由地で再チェックインをする必要があります。出発ロビーにある航空会社カウンターに手続きをして、搭乗券を受け取りましょう。
4、搭乗ゲートに向かう
出発時間までは、免税店や飲食店、ラウンジなどで時間をすごせます。
ストップオーバーする場合は、経由地で一旦入国する為、通常の入国手続きの流れとなります。その後再チェックインする場合も、通常の出国手続きとなります。
まとめ
海外での乗り継ぎとなると、言葉もよくわからず不安も多くなりがちですが、事前にしっかりと下調べをして、時間に余裕を持ったスケジュールを組めば、基本的にはどこ空港でも同じ流れなので簡単です。
経由地で思ってもみなかった別の国の雰囲気や、お土産が手に入る楽しみが出来るかも。