海外でホテルを選ぶ際に、基準のひとつとなる星印。
星の数が多いほどグレードが高くなるってことは、なんとなくは解るけど、具体的に何が違うの?どんな基準で星の数が決まっているの?なんて事は、いまいちピンとこないですよね?
今回はそんな海外ホテルの星の数についてご紹介してみます。
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そもそも星の数は誰が決めているの?
まず、一番解りにくいのが「星印は誰が決めて何処が作っているの?」って部分。
よくよく考えると、日本のホテルや温泉旅館で「4つ星・5つ星」なんて表現をしているのは、あまり聞かないですが、海外ホテルの格付けでは星印が目安になっていますよね。
実はこの理由、星の数を決める格付けをする評価が、世界規格で同一に行なわれるものではなく、その国ごとに企業や観光局といった第三者機関が独自に決めてて、それぞれの機関が世界中のホテルの格付けをしているからなんです。欧米が中心の制度になるので、日本にはあまり馴染みが無い訳ですね。
有名どころではフランスのタイヤメーカーであるミシュラン社や、アメリカの全米自動車協会(AAA)といったところですが、イギリスでは観光局、ロシアや中国では国自体が行うなど様々な機関がホテルの格付けを発表しています。
それぞれの格付け機関は、ホテルの設備はもちろん、クオリティやホスピタリティと行った様々な部分を総合的に評価してランクを決めていて、一般的に数が多いほど高評価としています。その為「スターレート」とも呼んています。
ただ、ある程度の基準があるにせよ、それぞれの機関ごとに基準や評価はマチマチ。そのため、同じホテルでもランクの違いが起きたり、国によって同じ4つ星でもイメージが違うといった事が発生しているんです。
旅行会社のグレードの方が分かり易い?パンフレットのランクと格付けとの関係性は?
では、何を基準にホテルの良し悪しを判断すればいいのでしょうか?
星印とは別に、旅行会社がパッケージツアーなどでよく使う表現に、デラックス(DLX)やスーペリア(SUP)といったクラス分け、もしくはAグレードと言ったランク分けがあります。こちらも公的な基準ではなく、あくまで各旅行会社独自の判断で決められています。
また、星の数と上記のホテルランクを比較するとヨーロッパとアジアでは、なんとかくズレを感じるんですよね。
ヨーロッパのホテルの格付けを表にするとこんな感じ・・・
星 | クラス | グレード | ホテル例 |
5つ星 | ラグジュアリー | Lグレード | リッツカールトンなど |
4つ星 | デラックス | Aグレード | ヒルトンなど |
3つ星 | スーペリア | Bグレード | メルキュールなど |
2つ星 | スタンダード | Cグレード | イビスなど |
3つ星以上のホテルであれば、一般的な旅行で泊まるホテルとしては全然問題無さそうです。でもアジアのホテルランクだと、1つレベルが下にずれている気がします。
アジアのホテル格付けを表にすると・・・
星 | クラス | グレード | ホテル例 |
6つ星 | ラグジュアリー | Lグレード | グランド・ハイアットなど |
5つ星 | デラックス | Aグレード | シェラトンなど |
4つ星 | スーペリア | Bグレード | ホリディインなど外資系 |
3つ星 | スタンダード | Cグレード | 地元資本の普通のホテル |
2つ星 | エコノミー | Dグレード | 格安ツアーで登場 |
このように、アジアの場合3つ星レベルが普通の旅行者が泊まれるギリギリレベルのホテルになり、2つ星ともなればセキュリティに問題がありそうな安宿レベルまで落ちてしまいます。逆に5つ星でもヨーロッパのそれと比べると少し落ちる気がします。
これは初めに書いた、欧米の格付け機関と、アジアのそれとで基準の相違がある事が原因ではないかと推測されます。
そういった意味では、ホテル選びの基準は旅行会社のホテルランクを参考にしてみるのも良いかもしれません。
星の数の基準ってなに?おおよそのイメージとは?
話を星の数に戻してみます。各機関で基準がバラバラとお話しましたが、星印ごとの一般的なイメージをご紹介。
5つ星ホテル(★★★★★)
世界的にも有名な一流ホテルチェーンの中でも、グランド・ハイアットやフォーシーズン、リッツ・カールトンなどよりハイグレードなクラスがココに該当します。また、大型ホテル以外でも伝統的な建物や古城や宮殿などを使った、その街を代表するようなホテルもココに属します。
泊まれば客室の広さや家具の豪華さ、アメニティの充実はもちろん、個人向けのホスピタリティ溢れる徹底したサービスを体験できること間違い無しです。
4つ星ホテル(★★★★)
ヒルトンやシェラトンなど世界的なチェーンやローカル資本の中でも特にハイクラスなレベルのホテルがそろいます。客室もある程度広くルームサービスもあり、ランドリーやセーフティBOX、アメニティ類も充実していて、滞在するには問題ない快適さが期待出来ます。
基本的には大型ホテルが中心で、複数のレストランやプールやジムなども完備、ゆったりとしたホテルライフを楽しめそうです。
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このクラスまでが泊まってみたいホテルシリーズ(^o^)
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3つ星ホテル(★★★)
世界的なチェーン(ホリディインやイビス)とローカル資本の中でもちょっと古め(でもその国ではそこそこのステイタス)のホテルがこのクラス。ビジネス客の利用も多く、街中で便利な立地のホテルも多いですが、その分お部屋が狭かったり古かったりします。
客室やレストランも最低限の物がそろっているので、普通に泊まるだけであれば十分なレベルです。日本に限らず、旅行会社のパッケージツアーではこのクラスのホテルを利用する事が一番多く、団体客と重なることも・・・。
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絶対にこえられない壁\(^o^)/
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2つ星ホテル(★★)
ローカル資本のエコノミーホテルや小規模ホテルがメインのクラスです。フロントやロビーも小さく、外国語を話せるスタッフが居ない場合が多くなります。また、レストランが併設されてなかったり、お部屋も狭く「ただ寝るだけ」と割り切って利用する覚悟が必要です。
1つ星ホテル(★)
地元で個人的に経営しているホテルや、イン(INN)やロッジ(LODGE)と呼ばれる泊まるだけの施設がこのクラスです。泊まるための最低限の設備はありますが、施設によってはバスルームやテレビも無い場合があります。
こんな感じで比べてみると、せっかく海外に行くのであればせめて3つ星以上のホテルを選びたいものですよね。旅の良し悪しを決める重要な要素のひとつに「宿泊したホテルのイメージ」ってあるはずですから・・・。
まとめ
今回は海外ホテルの星印についてご紹介してみました。
皆さんもホテルを選ぶ際にまずは、星(ランク)を目安に探して行きますよね。でも、この星印が以外と曖昧な理由で付けられていて、なおかつ国によってはその基準がマチマチだったのですね。
なので、星印はあくまで参考レベルにしておいて、実際の口コミや評価点数を確認するのがベターかもしれませんね。
今回も最後までお読み頂きありがとうございます(^o^)丿