こんにちは。
ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の中に登場した温泉宿の油屋。そのモデルとなった場所が幾つかあるそうですが、長野県の渋温泉にある金具屋もその一つに数えられるそうです。
今回はそんな老舗の温泉宿をご紹介したいと思います。
国の登録有形文化財に泊まれる宿
まずは施設紹介から。
渋温泉「歴史の宿 金具屋」
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
電話:0269−33−3131
公式HP:http://www.kanaguya.com/
金具屋のある渋温泉は、長野市内から北へ車で50分程度の場所にあり、志賀高原に向かうルートの入り口に位置する温泉街です。一体には湯田中温泉や上林温泉などの温泉地もあり、長野県屈指の名湯エリアです。
そんな渋温泉はあまり大きくない温泉街ですが、外湯めぐりやお土産屋さんなどが充実していて、浴衣で温泉街を歩く「日本人が憧れる温泉街」のイメージが堪能出来ることで、温泉好きのみならずインスタ映えするなど、最近は若者にも人気のある温泉地になっています。
そんな趣のある渋温泉を代表する旅館の金具屋は、小さな旅館が立ち並ぶ中でひときわ目立つ木造建築が特徴。ライトアップされた外観は一度は目にした方も多いのでないでしょうか?
幾つかの建物が組み合わさっている金具屋の中でも、千と千尋のモデルとなったと言われる建物の斉月楼(さいげつろう)は国の登録有形文化財で、なんと今でも普通に宿泊することができます。また、すべての客室がそれぞれ異なる造りとなっているので、好みのお部屋を選べます。
館内の温泉はすべて100%かけ流し
館内には3つの大浴場と5つの貸切風呂があり、すべてが24時間入浴可能。さらに贅沢にも湯口はもちろん蛇口に至るまでそのすべてが100%源泉かけ流し、しかも大浴場はそれぞれ異なる泉質が楽しめるとあって、温泉ファンで無くても全制覇したくなりますよね。
源泉かけ流しの定義はこちらをどうぞ
大浴場は「浪漫風呂」「鎌倉風呂」「龍瑞露天風呂」の3つ。
中でも一番気に入ったのが、木製のひょうたん形の湯船のある「鎌倉風呂」。にごりがかったお湯は鉄分が強めの泉質ですが、肌触りはとてもなめらかで長湯しても飽きがきません。入ったあとずっと「ぽかぽか」が続きました。
その他、貸し切り風呂は予約制ではなく、鍵が掛かっていなければ誰でも無料で入れるとのことなので、邪魔されずにゆっくりお湯に浸かりたい方にはオススメです。
ホテル主催の館内ツアーが面白い
このホテルの魅力のひとつになっている、ふたつの体験ツアーがあります。
ひとつめが「金具屋文化財巡り」。
毎日、夕方17:30から約40分間、ホテル次期当主の9代目による金具屋の歴史紹介や、実際に館内を一緒に歩きながら文化財の建物を説明するツアーです。
毎日行われていて、宿泊者であれば誰でも無料で参加出来るイベントとあって、毎回宿泊者の約半分が集まるとのこと。趣のある金具屋の文化財について、だだなんとなく眺めるだけではなく詳しいお話を聞くとより一層理解が深まります。
もう一つが「金具屋源泉見学ツアー」と呼ばれる大変珍しいイベント。
こちらは毎日朝8:30から約50分間、8代目の現当主自らのご説明のもと、4つの自家源泉施設内に実際に入りながら見学してゆきます。源泉といえば、温泉組合などが共同で管理しているため、普通の人はなかなか見れない場所ですが、自家源泉を持つ金具屋ならではの貴重な体験ができます。
どちらも予約制ではありますが無料のツアーなので、お泊りの際には是非したいでですね(^^)
文化財の大広間でお食事
朝晩の食事会場となる大広間も「登録有形文化財」です。重厚感ある梁や精巧な天井の装飾を眺めながらの食事は、非日常気分が高まりますねー。
お食事は山の幸を中心とした内容で、山菜やきのこなど信州らしい素朴な味が楽しめます。特に朝食のとろろ飯はご飯が何杯でも食べたくなりますよ(^^)
まとめ
ジブリ映画のモデルかも?という事で人気となった金具屋ですが、実際に泊まってみると体験ツアーあり、泉質の異なる自家源泉の湯巡りが味わえたりと、楽しみどころ満載の旅館でした。
渋温泉には9つの外湯があり、地元の人と温泉宿泊者のみ無料で入る事が出来ます。湯巡りをしながら、浴衣でぶらりと温泉街を散策するのも粋な楽しみ方ですね。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。