「ホテル?トリバゴ」の女性CMでおなじみのトリバゴ。
HPでは「400社以上の予約サイトから世界190ヶ国、約180万軒の宿泊施設の料金を比較」とあり、簡単に泊まりたいホテルの最安値を調べる事が出来るサイトです。
ホテル予約を考える際に利用を気になる方も多いはずですが、一時期のCMが連発が逆効果になってイマイチ信頼出来なかったり、なぜ安くなるのか仕組みがわからない方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなトリバゴについて深堀りしてみるとともに、他のライバルサイトの比較や一番便利で得する使い方についてご紹介します。
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トリバゴはメタサーチ
以前はホテル予約で最安値を調べるとき、国内は「じゃらん」や「楽天トラベル」、海外であれば「エクスペディア」や「booking.com」と行った感じに、インターネット上でオンライン予約サイト(=OTA)と呼ばれるいくつかのサイトを、一つずつ個別に比べて見ていたものです。
そんな面倒な手間を一度に引き受けて、複数のOTAを横断的に検索して条件順に並べて表示してくれるサービスがトリバゴです。
この様に複数のオンライン予約サイトを横断的に比較するサイトの事を「メタサーチ(もしくはメタサイト)」と呼びます
メタサーチであるトリバゴの便利な所は、希望のホテルが決まっている場合に1クリックでそのホテルの最安値が簡単に調べれる点です。少しでも安くホテル予約する為には絶対的に活用すべきサービスです(^^)
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値段比較には優れますが、逆を言えばまだホテルが決まって無く、宿泊したいエリアでおすすめホテルや最安値探す場合であれば、OTAサイトでのエリア検索と同レベルの威力しか発揮しないことになります。
トリバゴ(メタサーチ)とオンライン予約サイト(OTA)は何が違うの?
どちらも同じホテル予約サイトと思いがちですが、実は全く異なるサービスです。
- メタサーチ=ホテルを比較するだけのサイト
- OTA=ホテルを予約するサイト
詳しくみてゆきましょう。
トリバゴの様なメタサーチの場合、検索結果からOTAのリンクにそのままジャンブして予約画面に進みます。つまりOTAのアフィリエイトをしているだけで、自社でホテルと契約して客室を持って販売しているわけではありません。
対してOTAは実際にホテルの予約完了や決済を行うサイトです。サイトを通じてホテルにお客を送る事で施設から手数料を受け取るという旅行ビジネスを行う一方で、トリバゴなどのメタサーチからの流入予約に対してはアフィリエイト報酬を支払っています。
トリバゴは利益の87%をCMなどの広告費に投入しているとの事ですが、この様に在庫を持たず知名度を上げることで集客して、比較と紹介のビジネスをしているのであれば、これにも頷けますね。
トリバゴだけじゃない!?他の比較サイトとは
CMの印象が強くトリバゴのみが注目されますが、実は他にもメタサーチはあります。
日本人でも使いやすい代表的なものをあげるなら以下の3つでしょう。
★トリップアドバイザー(tripadvisor)
★ホテルズコンバインド(HotelsCombined)
★トラベルコ(TRAVELKO)
それぞれの特徴やトリバゴとの比較をみてゆきます。
トリップアドバイザー
世界最大の旅行口コミサイトとして有名なアメリカ系のサイトです
提携予約サイト数は200とトリバゴの半分ですが、830万件の宿泊施設、4億9,000万人、世界49の国と地域をガバーしている世界最大規模のメタサーチです。
トリバゴとの比較としては、ホテル以外にも航空券やレンタカーなどの比較も行っている点。また、観光や食事・ショッピングなどの情報も圧倒的な口コミ量から結びつけて、旅全体の要素として包括的に1つのサイトにまとめている事が特徴です。
ホテルズコンバインド
日本ではあまり耳馴染みが無いかもしれませんが、世界220カ国で約4億人のユーザーが利用しているオーストラリア系のサイト。
提携予約サイト数は100サイトとトリバゴやトリップアドバイザーと比べやや少なめですが、270万件の宿泊施設から条件にあったホテルが検索できます。
ホテル以外にも一部航空券やレンタカーも取り扱っていますが、メインはホテル一括検索で登録サイトも似通っているのでトリバゴと競合関係にあります。
他サイトには無い特徴として最低保証価格の設定。予約後に他でさらにお値打ちな料金を見つけた場合には返金を保証してくれます。
さらに無料の会員登録をすれば、メンバー限定のシークレット料金と呼ばれるキャンペーンがあるのも特徴のひとつです。
トラベルコ
日本最大手の旅行比較サイトでもあるトラベルコ。ご紹介した前の3社が外資系であったのに対し、日系企業のサイトという事で「かゆい所に手が届くのサービス」が魅力です。
提携予約サイトは700社とトリバゴをも超える圧倒的な数。ホテル以外にも航空券やパッケージツアー、高速バスやWi-Fiルーターレンタルに至るまで網羅していて、メタサーチを超えてなんだかほぼ旅行会社みたいなものです(笑)
最大の特徴としては国内ホテル検索への圧倒的な強さ。例えば温泉旅館を検索する際、部屋タイプや食事の有無はもちろん、温泉の泉質まで検索の絞り込みが出来るので、より希望に一致したプランが簡単に探せるはずです。
実際にどれが一番安いか比較してみた
トリバゴで一番安いホテルが見つかるの?気になるのは検索結果でどれだけ差があるの?ってとこですよね。そこで以下の同一条件で国内・海外の結果を調べてみました。
ホテル比較サイトを使う上での注意点
希望ホテルの最安値を調べるのに便利なトリバゴをはじめとする比較サイトですが、使う上で事前に把握しておきたい幾つかの注意点があります。
・予約後のキャンセルやトラブルの問い合わせ先はOTAになる
・部屋タイプや税金など同一の条件を確認する
・同じホテルでも入力が日本語では表示されない比較もある
・最安値の検索結果を100%信じない
こちらもそれぞれ詳しくみてゆきます。
問い合わせは比較サイトでは受け付けてない
前述した通りトリバゴ等の比較サイトは、エクスペディア等のネット上にある予約サイト(=OTA)の料金を横断的に紹介するだけで、その先の手続きはOTAサイトにジャンブして行います。つまりキャンセル料の規定やトラブル時の対応は、予約したOTAに対して行う事になります。
例えば請求書や領収証の発行などについても、トリバゴHPにはこう書かれています。
出張などで書類が必要な場合、前もって予約したOTAに確認しておくほうが良さそうです。
検索結果の部屋タイプをしっかり確認
比較サイトで表示される検索結果で金額ぼ部分だけを見ていませんか?
同じホテルでも部屋タイプや眺望などで大きく金額が変わってきますが、比較サイトの条件ではそこまで細かく入力出来ない為、これらの条件を考慮せずに、同じホテル名で一緒くたに表示されます。
特に海外ホテルの場合、部屋タイプが細分化されているので、しっかりと同一条件での比較をしないと思わぬ落とし穴になってしまいます。
また、実際に申し込む予約サイト(=OTA)の中でも、税金やサービス料が別に必要であったりするので、どこが最安値なのかここまで確認が必要です。
検索入力はアルファベットで
特に海外ホテルを検索する際の話ですが、カタカナ入力では正確に検索結果が反映されない場合があります。トリバゴでは400を超える提携予約サイトから検索結果を集めていますが、そのほとんどが海外サイトなので、英語入力でないと検索に引っかからない為です。
参考までに同じシェラトンワイキキでの検索結果の違いを紹介します。
この様に海外ホテルを検索する場合には、英語入力も試してみることをおすすめします。
検索結果の表示には時差?がある
希望のホテルの中で最安値を調べる目的で使う比較サイトですが、実は検索結果を鵜呑みしない方が良いかもしれません。その理由は検索結果の反映までの時差です。
皆さんも比較サイトでの検索結果の表示金額と、実際に予約サイトを見に行った時で料金に差があった事はありませんか?これは、予約サイトがキャンペーンや在庫に応じてその瞬間ごとに料金が変動している為です。比較サイトが各予約サイトに集計するタイミングと実際の最安値との時差の間に、最安値が変わっている事は多々あります。
一概に最安値と鵜呑みせず、念の為幾つかのサイトの料金も確認したほうが間違い無さそうです。
まとめ
今回の記事の要点をまとめてみます。
・比較サイトはメタサーチであって、実際の予約はOTAと呼ばれるオンライン宿泊予約サイトが行う為、支払いや問い合わせはOTAに対して行う。
・トリバゴ以外にもメタサーチはあり、それぞれの比較をして、その特徴ごとに活用すべき
・比較サイトを利用する上での注意点があり、それを把握していないと正確な最安値が検索出来ない
ワンクリックで簡単にホテルの最安値が確認出来る比較サイト。少しでも安く泊まる為には是非活用したいものです。
今回も最後までお読み頂きありがとうございます。